白神山地の魅力&見どころまとめ

白神山地は世界遺産の中でも「自然遺産」です。青森県から秋田県にかけて約13万ヘクタールの原生林が広がっています。今回はそんな白神山地の魅力やおすすめのポイントなど、見どころを余すところなくご紹介します!



白神山地ってどんなところ?

 白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にかけて広がる原生的なブナ林が残る広大な地帯の総称です。

標高1,000m級の山岳地帯です。全体の面積は130,000ヘクタールになり、このうちの74パーセントの面積(126.3平方キロメートル)が青森県に広がっています。ブナだのみならずカツラ・ハリギリ・アサダといった大木も見られます。

世界遺産に登録されました

白神山地は、ほとんど人の手が加えられておらず、多くの植物や野鳥などが生息しています。世界遺産に登録されるまでは「弘西山地(こうせいさんち)」とも呼ばれていました。

白神山地は1993年に世界遺産に登録されました。核心地域と緩衝地域に分けれていて、青森県側の核心地域は歩道と27の指定ルートを利用して入山できます。こちらは本格的登山ルートで、入山手続きが必要となります。

奈良県の「法隆寺地域の仏教建造物」、兵庫県の「姫路城」、鹿児島県の「屋久島」と共に、日本国内で初となる世界遺産になりました。なお、世界遺産に登録されているのは全体ではなく約17,000ヘクタールの範囲となっています。

入山する際のルール・マナー

ルートは自然保護の目的から人の手を加えないことになっているので、整備がされていません。登山される方は無理をせず、十分な注意をして下さい。また、一般の方が気軽に訪れることができる散策ルートは、入山許可が必要ありません。

白神山地は地盤が弱いため崖崩れが多発しており、さらに豪雪地帯であるため1年のうちの半分は雪で覆われているそう。このため、大掛かりな林道の整備などが不可能なのだそう。特に核心地区は林道すら整備されておらず、死亡事故も発生したそうなので、厳重に注意しましょう。

白神山地の見どころ

白神山地には登山用コースと散策コースが用意されています。今回は、初めての方でも楽しめる散策コースをご紹介します。

前述しましたが、白神山地では崖崩れや豪雪地帯であるという理由から林道整備はほとんどありません。ですが、これが手付かずの自然が残されている所以なんです。ありのままの自然の姿を思う存分堪能できますよ。

暗門滝(あんもんのたき)

険しい岩壁に囲まれた第一の滝。
3つの名瀑からなる景勝地で、多くの観光客が訪れる場所です。遊歩道を歩き、下流から第三の滝、第二の滝、第一の滝という順路で3つの滝を巡ります。暗門滝のトレッキングコースは片道約3km。往復2時間半ほどの行程です。

上流に行くと遊歩道はパイプで造られています。滝の高さは第三の滝26m、第二の滝37m、第一の滝42mです。滝の手前にはブナ林もあるので森林浴も楽しめますよ!

6月下旬には滝の下まで足場が組まれます。残雪や水の量によってはもう少し、遅くなることもあるようです。第三、第二、第一の滝の順で川沿いの道を歩くのですが、最終地点の第一の滝まではかなり距離があります。アップダウンもあるので、トレッキングシューズがお勧めです。スタート地点にはトイレやレストランがありますが、ルート内にはトイレがありません。野ウサギやカモシカ、ブナ林にしか住まないと言われる珍鳥クマゲラに出逢えるかもしれません!

観光客に人気のスポットであるため、道は整備されているようですが、道中では川べりを歩かなくてはならないなど、危険なところもありますので、こちらも注意しましょう。増水の際は通行禁止となりますので、事前に確認しておきましょう。
  • 滝の近くでは水しぶきにより
    まさに暴風雨の中にいるような感じで びしょびしょに。ある種のアトラクションみたいで爽快。

  • ブナ林散策道

    最低限整備された遊歩道を歩きながら、ブナ林を約1時間で気軽にまわれるコースです。ブナの原生林が生い茂る山の中は空気が澄んでいて、遊歩道沿いには様々な山野草を見ることができます。

    山道は土ではなくブナの葉が何年も降り積もったものです。

    暗門の滝の入口から左に曲がると見えてきます。腐葉土の地面はフカフカですが、常に湿った状態なので足元にご注意を。早春のまだ雪が残る時期から散歩ができ、ブナの芽吹きやスプリングエフェメラルを観察することができます。出発地点のアクアグリーンビレッジANMONには、インフォメーション、入浴施設、お土産売店、レストランがあります。ここにはコテージやオートキャンプ場など、宿泊施設も整っていますよ。巨大わんぱく砦があり、お子様も思い切り体を動かして遊ぶことができます♪ 川遊びや釣りもお勧め!

      キクザキイチゲ(菊咲一華)。山野草の観察も楽しい。


    散策道の入り口には水飲み場があります。
    竹の筒から流れ出る水はとても冷たくておいしいので、是非飲んでみてください!

    前述しましたが、世界遺産に登録されているのは白神山地の一部です。この散策道は世界自然遺産登録地域内に設置されているんですよ。ショートカットができるコースも備えられていますので、体力に自信がない方も安心です。
  • またいつか行ってみたい場所がひとつ増えました!

  • 津軽峠「マザーツリー」

    津軽峠から歩いて5分の場所に、白神山地の母なる木「マザーツリー」と呼ばれるブナの巨木があります。マザーツリーは推定樹齢400年ともいわれています。

    通常、ブナの寿命は200年程。マザーツリーは約2倍も長生きしていることになりますね。 実はこんなに大きいマザーツリー。幹の太さは手を広げて測ってみて。

    マザーツリーから少し進むと、岩木山、尾太岳を望める場所があります。向白神岳や天狗岳なども遠くに見え、白神山地の自然を気軽に味わえる遊歩道。ブナ林に潜む動植物を観察できます。うまく見つかるといいですね! この遊歩道は津軽峠から片道約300m、往復20分程度なので、お子様や体力に自信のない方でも安心ですね。出発点の津軽峠はアクアグリーンビレッジANMONから車で約20分です。途中、道路は舗装されていないのでお気をつけて運転して下さい。

    白神山地のシンボルツリーと言っても過言ではない巨木です。幹周りは4.65m、胸高直径は1.48m、樹高は30mにもなるのだそう。この大迫力の佇まいと通常の倍を誇る強い生命力に心が洗われること間違いありません。

    くろくまの滝

    くろくまの滝は高さ85m、幅15m。豪快さに圧倒されます。 観音様が合掌しているような姿に見えることから、古くから信仰の対象となっている滝。赤石川の中流部に位置するくろくまの滝は青森県内屈指の規模を誇り、「日本の滝百選」にも選出されました。遊歩道が整備され、滝口のすぐそばまで行けます。滝の高さと豪快さを感じ取ることができますよ!

    くろくまの滝は、白神山地を源流とする赤石川の支流にあります。原生林に囲まれていて、特に新緑の季節や紅葉の季節は見事な風景を見せてくれます。駐車場から滝までは歩いて15分ほどですが、地面がぬかるんでいるので注意して下さいね。くろくまの滝から、第二、第三の滝を巡る遊歩道があります。第二の滝はくろくまの滝から650mほどですが、アップダウンのある道なのでトレッキングシューズがお勧めです。3つの滝を巡ると、所要時間は3時間くらいです。

    水飛沫と轟音をダイナミックにあげながら、一度に大量の水が落下していく姿に驚かされます。白神山地を代表する名瀑の一つでしょう。暑い夏には納涼とマイナスイオンを求めて多くの観光客が足を運びます。

    ※(2016年1月現在)赤石渓流線、白神ラインの通行止めにより、見学できない状況です。
  • 紅葉の時期に行きましたが、途中の山道も綺麗でした。そんなに混んでいないし滝壷のすぐ近くまで行けるようになっているので、家族でゆっくり見れました。見上げて眺めていると迫力があります。滝までの遊歩道は綺麗に整備されていたのでお年寄りでも子供でも大丈夫です。

  • 青池

    青池は青森県側の西の方にある湖沼群、十二湖のひとつです。青いインクを流し込んだような色をしています。なぜ青いのかは未だに解明されていませんが、水の透明度が高く、神秘的な青池は人気のスポットです。春から夏にかけてのシーズンがとくにキレイに見える時期です。

    十二湖といいますが、実際には33個の湖があるんですよ。ここには、その半分くらいの池を巡る散策コースがあります。スタート地点は「キョロロ」という森の物産館。ここでトイレを済ませましょう。青池を過ぎるとブナ森林が続き、滝壺の池があります。この池は透明度が高く底まで澄んで見えます。次から次へと現れる湖の美しさは圧巻。自然を満喫して下さいね。このコースから少し離れたところに、「日本キャニオン」と呼ばれる絶景の場所があるので、こちらも是非訪れてみて下さい。

    まるで映画かゲームの世界のような、この世のものとは思えない美しさですよね。じっと見ていると吸い込まれそう。水面に映し出された木々の姿がより幻想的な雰囲気を作り出しています。白神山地に訪れたら必見ですよ。
  • 透明度は高いのに藍を流したみたいで不思議!
  • なぜ青いのかはいまだ解明されてないそう。神秘だなあ。

  • 白神山地の動物

    白神山地には国の天然記念物に指定された動物が生息しています。キツツキ科のクマゲラや、翼を広げると2mにもなるイヌワシ、ニホンカモシカ、ツキノワグマなど、いずれも貴重な動物ばかりです。

    白神山地は厳しい自然環境の中にありますが、多くの動植物が生息しています。珍しい種類のトンボやカエル、チョウなど昆虫もたくさんいますよ! テンやニホンザルなどにも出逢えるかもしれません! 植物も多く、可憐な山草も多く生息しています。このエリアを訪れる際には、自然環境を守るために、ゴミを捨てない、植物を採集しない、遊歩道以外を歩かない、野生動物にエサをあげない、事前にトイレを済ませるなど、ルールを守って行動したいですね。

    木に穴をあけて巣を作るクマゲラ。

    白神山地には約4000種もの生き物たちが生息している言われています。厳しい自然の中で暮らす野生動物たちの姿にもまた強い生命を感じさせられます。見つけらた刺激せず、そっと見守ってあげてくださいね。

    ■ 基本情報

    • ・名称: 白神山地
    • ・住所: 青森県南西部から秋田県北西部
    • ・アクセス: 白神山地ビジターセンター JR奥羽本線弘前駅から弘南バス大秋川原平行きで50分、西目屋村役場前下車、徒歩5分
    • ・電話番号: 0172-85-2810(白神山地ビジターセンター)
    • ・駐車場:あり(無料)
    • ・ガイド料金:ブナ林散策道満喫コース 2時間 お一人様3300円
    •        ブナ林散策道&暗門第3の滝コース 3時間程度 お一人様3300円
    •        ブナ林散策道&暗門第1の滝コース 4時間程度 お一人様4800円
    •        詳細はこちら http://www.shirakami-guide.com/
    • ・公式サイトURL: http://www.shirakami-visitor.jp/index.html

    白神山地のお土産ご紹介

    ここでは、白神山地に行ったら、ぜひ購入して帰ってほしいおすすめのお土産をご紹介させていただきますね。

    白神山水

    標高600m以上の白神山地の斜面岩盤部から、集水された原水が白神山水として販売されています。こちらの水は、直接配管を通って6.2km先の生産工場まで送水され、貯水タンクなどに溜めることなく、ボトルに入れられます。

    そsのため、空気に一切触れることがないので、自然のままの味とミネラル分を体に補給することができます。

    白神ラスク

    シンプルながら、素材の味を堪能できると評判のお菓子が、白神ラスクです。国産小麦を白神の水で練って、白神こだま酵母で発酵・熟成させたパンから出来ています。サクッとした食感がクセになる美味しさですよよ。

    バターの風味がきいているので、何枚も食べたくなる美味しさに仕上がっています。誰に差し上げても喜ばれるお土産です。

    冬堀り人参じゅーす

    カラダに良い美味しいお土産を持ち帰りたい!という人におすすめなのが、冬堀り人参じゅーすです。雪の中から掘り出す超熟成にんじんを使ったジュースとなっているので、一般的なニンジンジュースよりも濃厚だと人気があります。

    コクがしっかりとあるのですが、後味はスッキリとしているので、甘いモノが苦手という人でも美味しくいただけます。

    旅の情報はビジターセンターへ

    白神山地の玄関口にあるのが、ビジターセンターです。ここでは、周辺の観光スポット情報を集めることができるので、ぜひ立ち寄ってください。

    また、こちらではブナと生態系との関わりを学ぶ事ができるので、白神山地のことをもっと知りたいという人にもおすすめの場所です。映像体験ホールでは巨大スクリーンで白神山地の四季を見ることができます。

    ■ 基本情報

    • ・名称: 白神山地ビジターセンター
    • ・住所: 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田61-1
    • ・電話番号: 0172-85-2810
    • ・公式サイトURL: http://www.shirakami-visitor.jp/

    白神山地への行き方

    ここでは、白神山地への行き方をご紹介させていただきますね。青森側からと秋田側からのアクセス方法があります。

    青森側へのアクセス

    ●JRのご利用…JR秋田駅から、電車で100分
    ●自家用車…十和田I.C(東北自動車道)~1時間15分~能代市国道7号線と101号線交差点~20分~101号二ツ森駐車場への標識を山へ~40分~二ツ森登山口(公衆トイレ)~徒歩50分~山頂

    秋田側へのアクセス

    ●JRのご利用…東京駅→4時間→JR秋田駅→60分→JR二ツ井駅
    ●自家用車…東北自動車道・十和田IC→ 国道103号線・国道7号線経由・能代方面→70分→二ツ井町→県道317号線を北上約10分で役場所在地



    さて、白神山地の魅力&見どころまとめはいかがでしたか?ぜひ、白神山地の自然に癒されに出かけてみてくださいね。

    ※散策路は遊歩道の崩壊や、天候などにより通行止めになっている場合もあります。希望のコースが散策可能かどうか、事前確認をおすすめします。
    最終更新 : 2016年07月09日

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