龍安寺の見どころまとめ!石庭を見に行く前に知っておきたいこと


京都を代表する観光名所として知られているのが、龍安寺です。ユネスコ世界遺産にも登録されており、国内だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れることで知られています。多くの拝観者の心を掴んで離さない庭園の謎に迫ってみます!
 

龍安寺とは?

龍安寺は、室町時代、細川勝元によって創建されたお寺。有名な石庭は簡素な構成になっており、禅宗が盛んだった当時の時代背景を色濃く残しています。 
龍安寺、とは「りょうあんじ」と読みます。創建1450年という長い歴史を持つこのお寺には見どころがいっぱい!現在は少し小さなお寺ですが、創建当時は京福電鉄の線路辺りまで寺地があったそうですよ。1780年刊行の都名所図会、当時の旅行ガイドブックのようなものにも掲載されていました。

龍安寺の見どころ 15選

一度は、その名前を耳にしたことがある方も多い龍安寺ですが、予備知識なしに行くと「なんか狭い庭」と何を見ていいか分からず、戸惑ってしまう方が多くなります。
そこで、ここでは龍安寺の 15個の見どころをご紹介します。

京都の有名観光地の一つに相応しいだけのものが龍安寺にはあります。事前に知っておかなければ分からない魅力もたくさんあります。知らずに行くのと知ってから行くのとでは雲泥の差!世界遺産にまでなった素晴らしい龍安寺の魅力をたっぷりと知ってください。

見どころ1:「枯山水」の代表庭園

龍安寺最大の見どころは、なんといっても日本を代表する枯山水の庭園です。枯山水とは、石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式。

幅25m、奥行き10mのおよそ75坪ほどの敷地に白砂を敷き詰め、15個の石を五、二、三、二、三と、一見無造作に点在させただけのシンプルな庭園に見えますが、禅宗文化が発達していた時代的背景からみて、禅の境地が込められた庭園といえます。

枯山水の作者は諸説ありで、開山の義天玄詔、開基の細川勝元、室町幕府に仕えていた絵師・相阿弥などと言われています。しかしどれも確証はなく、現在でも不明となっています。背後の土壁は石庭を引き立てるための重要な要素で、枯山水ばかりに気を取られず背後の紋様も見て頂きたい一つです。

見どころ2:石の数、そこに秘められた思いとは?

龍安寺に訪れた際に、ぜひ数えていただきたいのが庭に立ち並ぶ石の数です。ちなみに石の数は全部で15個。15個全て確認できましたか?庭をどの角度から眺めても必ず1個の石は他の石に隠れて見えないように作られているのだとか。

大きな石と小さな石がひとつずつ。でも角度を変えてみると…

大きな石の陰にもうひとつ石があったのです。では、なぜそのような配置をしたのか、気になりませんか?東洋の世界では「15」という数字は完全を表す数字。どの角度から眺めても必ず1個の石は隠れて見えないように作られている庭はつまり「不完全」な庭ということになります。

そこには、自分自身を見つめて、常に足りないものを見つめ、今の自分に常に感謝する心を忘れてはならないという思いが込められているのです。

石庭のモチーフは大海原に浮かぶ島や「心」の字に配置している、中国故事を表現しているなどさまざまです。しかし枯山水と同じくどれも確証がありません。謎ばかりの龍安寺枯山水。その解釈などは見る人に委ねられているのかもしれませんね。

見どころ3:「方丈」の内部から見る

龍安寺に行くと廊下に座って石庭を眺める人が多いですが、実は、この庭は部屋から立って見るために作られたといわれています。

方丈内部から立って見ると、15個全ての石を見ることができる地点があるといわれています。

この方丈、最初に建てられたのは明応8(1499)年!しかし寛政9(1797)年に起きた火災で一度消失しています。現在の方丈は織田信長の弟・織田信包によって建てられた龍安寺塔頭寺院である、西源院の方丈を移築したものです。

見どころ4:春の紅枝垂桜

四季折々の風景で多くの人々を魅了する醍醐寺。春は桜。特に石庭にかかる枝垂れ桜は自然が生み出した芸術作品です!

ここにある桜は1種類だけでなく、複数の種類があります。桜というのは種類によって微妙に咲く時期が違います。このことから龍安寺では長期間に渡り桜を楽しむことができます。石庭にかかる桜は枝垂桜と染井吉野があり、重なるように咲く誇る様は素晴らしいものです。


見どころ5:秋の紅葉

秋は紅葉。龍安寺垣と庫裡一帯は紅葉に包まれます。

石庭も真っ赤に染まった紅葉との組み合わせが幻想的。

京都の世界遺産の一つでもある龍安寺。歴史があったり、石庭が有名なだけではありません。秋に見事に染まる紅葉はそれだけでも見応えがあります。紅葉の名所としても知られています。鏡容池の水面に映った紅葉は見る人を楽しませてくれます。

見どころ6:侘助椿 (わびすけつばき)

方丈の東庭の横には、豊臣秀吉が絶賛したといわれる日本最古の侘助椿があります。こちらも龍安寺の見どころの一つ。

2月上旬から3月末が見ごろといわれています。

名前の由来は桃山時代に「侘助」という人物が外国から持ち帰ったのでこの名がついたそうですよ。侘助椿はかの有名な茶人・千利休も眺めたとして有名です。花が咲いていない時期は緑に囲まれているので見逃してしまわないようにしましょう。

見どころ7:鏡容池・おしどり池 

現在は石庭が非常に注目されている龍安寺ですが、かつては石庭よりも鏡容池の方が有名だったといわれています。 おしどりの群れが遊ぶ光景がよく見られたことから「おしどり池」の通称でも親しまれています。

この鏡容池は平安時代、龍安寺の周辺が大徳寺の別邸として使用されていた頃は石庭よりも有名だったのです。この池には睡蓮が植えられており、5月から7月にかけて綺麗な睡蓮の花を咲かせてくれます。石庭だけでなく、こちらも合わせて見るといいですよ。

見どころ8:蹲踞(つくばい)

銭形をしたつくばい(手水鉢)。中央の水穴を口の字に見立てると「吾れ、唯だ、足ることを知る」と読むことができます。これは釈迦が説いた「知足の心」を図案化したもので、徳川光圀が寄進したものといわれています。

つくばい(手水鉢)は茶室などに入る前、手や口を清めるための手水を張っておく石です。この手水鉢に込められた「吾唯足るを知る」という意味は石庭の石を一度に14個しか見ることができないことを不満に思わず満足する心を持ちなさい、ということです。これは人生の教訓のようでもあります。

見どころ9:龍安寺垣(りょうあんじがき)

禅寺の特徴をもつ「庫裡」に向かう途中にある石段。その石段の両脇に設けられた竹垣を「龍安寺垣」と呼んでいます。紅葉の季節は辺り一帯が見事に真っ赤に染まります。

見どころ10:重要文化財の「勅使門」

勅使門は重要文化財となっています。実は、本来の龍安寺の勅使門は家事で焼けてしまったので、西源院の唐門が現在では移築されています。龍安寺は、エリザベス女王夫妻が参拝されたことがある場所で、その際にはここから入り、石庭を見られました。

見どころ11:天井まで吹き抜けの「庫裏(くり)」

庫裏(くり)は、禅宗寺院建築の特徴のある、木組みと白壁からなる構成となっています。一見、シンプルですが、とっても重厚感があるのでお寺全体の趣を出しています。天井まで吹き抜けとなっているので、とっても開放感があります。

見どころ12:切妻造の「山門」

山門が建てられたのは、江戸時代中期とされています。1755年に洪水で流れて壊れてしまったので、現在のものはその後の再建されたものです。日本らしい風情を感じられる門として、写真スポットとして人気があります。

見どころ13:檜造りの「仏殿」

仏殿は、1981年の再建となっています。仏殿の天井には2m×2mの龍図があるのですが、その様子がとにかく迫力があると評判です。この龍を少し遠巻きにみると、とてもやさしい表情をしているのを見ることができますよ。

不思議と近くで見ると、怖い顔をしているんです。その違いは必見ですよ。

見どころ14:茶室「蔵六庵(ぞろくあん)」

通常非公開の茶室が蔵六庵です。会員限定で公開されている日があります。蔵六庵に隣接した展示室にには、大きな蟠龍図の掛け軸と狩野派の琴棋書画図の襖絵が展示されているので、ぜひそちらにも立ち寄ってみてくださいね。

見どころ15:回遊式庭園「西の庭」

西の庭は、1000坪もの室町期の庭を復元した、回遊式庭園です。徳川光圀の寄進といわ れている場所です。「吾唯足知」 と図案化さ れていると言われています。こちらにある池は、鏡容池徳大寺家によって造られたもので藤原時代の特徴をとらえています。

龍安寺の石庭「4つの謎」

龍安寺の石庭には4つの謎が隠されているといわれています。ここでは、その4つの謎に迫ってみます!

刻印の謎

龍安寺の庭が作られたのは室町時代といわれています。しかし、作者は誰か?ということは実はハッキリしていません。寺を創建した細川勝元?絵師の相阿弥?茶人の金森宗和?

そんな謎を解く鍵となるのが、庭石に刻まれた「小太郎・口二郎」という刻印。ですが、これも作者を断定する材料にはならないのだとか。

作庭の謎

龍安寺の石庭は左程大きくありません。この狭い空間に作者は何を託したのでしょう?
諸説ある中、故事「虎の子渡し」説と陽数字「七五三」説が一般的で有名です。

≪故事「虎の子渡し」とは?≫
虎が子を連れて渡る姿に似ていることから「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。ちなみに「虎の子渡し」とは、故事で、虎が子を3匹生むとその中には必ず彪 (ひょう) が1匹いて他の2匹を食おうとするので、川を渡る際には子を彪と2匹だけにしないように、子の運び方に苦慮するというもの。頭の体操ができそう。

≪陽数字「七五三」とは?≫
「陽数字」というのは奇数の数字のこと。縁起のいい数字でもあります。石庭にある15個の石は東から五、二、三、二、三と並べられています。このうち最初の「五・二」を足して「七」、次の「三・二」を足して「五」、最後はそのまま「三」と3つの群れに組み分けし直して陽数字「七五三」となります。

しかし、庭を作った作者の意図は未だにハッキリしていないのだとか。ぜひ自由な気持ちで鑑賞してみてください。 

遠近の謎

水平な作りになっているように見える石庭ですが、実は、左奥が低くなっています。これは、排水を考慮した工夫だそうです。又、西側の壁は手前から奥に向かって低く造られています。これは視覚的に奥行を感じさせるための工夫です。遠近法を利用した高度な設計手法をぜひ楽しんでください。

土塀の謎

石庭を名画と例えた時、額縁となるのが、土塀です。高さ1m80㎝の土塀は、油土塀になっており、長い年月を耐えるだけの堅牢な作りになっています。この土塀に高低差があることで、遠近感を感じることができるのだとか。

ちなみに高低差は最大で50センチにもなるんです!廊下から見ると、全く気付かないというのにも驚かされますね。

龍安寺境内その他の楽しみ方

楽しみ1:石庭の御朱印♪

龍安寺の御朱印は迫力のある「石庭」の文字。かなりインパクトのある御朱印です。「吾唯足るを知る」の押印もうれしいです。

楽しみ2:西源院で湯どうふを食べる♪

西源院は湯豆腐と精進料理中心の食事処。龍安寺名物「七くさ湯どうふ(1500円)」がいただけます。

トリップアドバイザー
景色も御馳走。目の前の庭を眺めながらお食事ができます。枝垂桜、美しいですね!

■ 基本情報


楽しみ3:お土産に石庭手ぬぐい♪     

お土産に人気なのがこちらの石庭手ぬぐいです。シンプルながらもさまざまな思いが込められている石庭。普段使いにも、または自宅で額に飾って、思いを馳せてみては。庫裡売店で購入できます。

最終更新 : 2016年05月09日

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